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雨よけハウス内のトマト
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農園から見た大阪湾と
淡路島 -
自然の力だけで丸々と
太ったニンジン
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立派に育った小麦の穂
- 自然農法との出会い
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安全でおいしい野菜を作ってみたいと、化学肥料や農薬を使わずに始めました。
草取りや虫取りに明け暮れ、有機物の肥料を作ったり、
トウガラシ入りの焼酎散布など本当にいろんなことを試しました。
ある日、畑の片隅で、こぼれた種から生えた野菜たちが何も与えない草の中で生命力たくましく
大きく成長しているのを見つけ、 自然に対して手を出し過ぎているのに気づきました。
今から考えると、これまで反自然を一生懸命していたわけです。
反自然農業から一転して、自然にあるものを自然のままにという農業を考えるようになりました。
昨年、川口由一さんの自然農法と出会い、赤目塾で1年間、米作り、野菜作りを一から学びました。
雑草や虫などの自然に存在するものを受け入れ、余分なものを一切持ち込まない、
それは自然や土の力を生かすことで作物を育てるやり方です。
少しの道具と、そして健康な身体さえあれば、永続可能な農業であることを感じました。
非能率に見える農作業が、実は大変合理的で、環境に負荷を与えることがないのです。
赤目の実習用の田で、春に米の種をまき、肥料も農薬も使わず秋にはたくさんの実りが得られました。
初めての米作りで、自然の偉大さと、その中で力強く育つ生命について深く考えさせられました。
寺岡自然農園でもこのやり方を取り入れていき、草と作物との共存、作物が生きいきと素直に育ち、
そして農園が少しづつ変わっていくのがわかりました。これからは耕さないことを基本に
少しでも多くの人に、健康で安全な農作物を供給していきたいと考えています。
自然が作り出す農作物には無駄がなく、必要な栄養分は全て備わっており、
とてもおいしくて、食べる人の心と身体を健康にします。